パナデント社製咬合器(PCH)
予測模型(セットアップ)
予測模型(セットアップ)とは、現在の咬み合わせの歯型の模型から、一つずつ歯を切り出して、理想的な歯並びに並べて、模型上で再現したものです。矯正治療後の歯並びを患者の皆様に確認していただくことが出来ます。
矯正治療方針の確認をきちんと行う為にもとても必要です。舌側矯正歯科治療の場合にはこの模型を使って、矯正装置を作っていきます。装置については、|当院で使用する咬合器|もご参照ください。
歯の傾斜角度(トルク)
患者様お一人お一人に相応しい傾斜角度を付与しています。
トルクコントロールが重要な理由として、前歯を奥に引っ込めたい症例等は特に、前歯を引っ張ると、根はついてこないで、歯の部分だけが内側に倒れてしまうことがあります。そういった動きを事前に予測して防ぐ意味もあります。
予測模型上で矯正装置を制作

出来上がった予測模型上で矯正装置を制作しています。
一人一人異なるものを制作しています。
患者様お一人お一人の予測模型に矯正装置がポジショニング(位置づけ)された様子です。
理想的な咬み合わせを再現した予測模型に沿って矯正装置がポジショニングされる事で、現在の咬み合わせを理想的な咬み合わせに導いていきます。
装置選びに関しましては、それぞれの患者様の歯並びに合った装置をご提案させていただきますので、お任せ下さい。
当院では矯正装置を付ける際にインダイレクトボンディング法を採用しております。
インダイレクトボンディング法は矯正装置を予測模型上で作成しております。患者様お一人お一人に合ったカスタムメイドとなっておりますので、その技工作業に約1ヶ月程お時間を頂いております。
特に、舌側矯正では矯正装置の正確な装着が不可欠とされております。予測模型上で行った矯正装置(ブラケット)の位置付けが正確にお口の中でも再現ができ(トランスファートレーを使う事で可能になります)、矯正装置付けのお時間も大幅に短縮する事ができます。
ブラケットが外れてしまうこと(脱離)を高確率で予防する事ができます。
まれにあるブラケットの脱離にも、素早く対応する事が出来ます。
装置の取付
いよいよ装置付けです!片側の顎で約1時間を予定しています。