保定の必要性
矯正治療後の歯並びは、非常に不安定な状態です。
その理由として、
- 1. 歯の移動によって改造された歯肉や骨はふたたび再編成される時間を要します。
- 2. 矯正治療後の歯は本質的に不安定な位置にある可能性が高く、特に歯の移動によって伸ばされた歯と歯をつなぐ歯周組織の繊維は、治療後に元に戻ろうとします。
- 3. 歯列を取り囲む口の周りの筋肉や舌が矯正治療後の歯を動かすこともあります。
- 4. 成長期の場合は、治療後の顎の成長によって上下の歯列のかみ合わせが変化して、そのことによって歯並びが変化することがあります。
保定治療とは、矯正治療による歯の移動後、
改善した位置に歯列を維持することを目的とした治療の一段階です
当院の保定に対する基本理念と長期間のアフターケア
- 1. 保定期間中は保定装置の調整だけではなく、かみ合わせや歯並びの状態を含めた歯の健康管理を数年間にわたり実施します。
- 2. 保定期間中に後戻りの傾向がみられた場合には、ご相談の上、後戻りに対する処置を行います。その際に生じる治療費は材料費等の実費のみ頂戴します。
- 3. 無理のない矯正治療を行い、後戻りに対するリスクの軽減を図ります。
- 4. 矯正治療後の歯に虫歯、歯周病やその他の問題が生じた場合にも他院とタイアップした治療を行います。